三春町は、その名の通り梅、桃、桜が一緒に咲く城下町です。実家のあるこの町に私は、この時期よく出かけていきます。1年に一度のピンクに染められた風景を見逃したらもったいないと思うからです。昨日は行く道のそばのあぜでもうもう、摘みきれないほどの、ふきのとうを発見!夢中で摘み取って来て「ふきのとうみそ」を作りました。この町の郷土料理に「ほうろく焼き」というのが、あることをご存知でしょうか。町の名物にもなっている分厚い三角形をした油揚げに、たくさんのねぎをはさんで焼いたものですが、これに、ふきのとうみそをたっぷりかけて食べるのです。アツアツはふきの香りとお揚げの香ばしさが漂って最高のぜいたくな味になるのです。小さな町なのに沢山のお豆腐屋さんがあって特に桜のこの時期は観光客がたくさん訪れるのでかきいれ時です。ふきのとうは細かく刻んで甘く練り上げたみその最後にたっぷり加えます。こうしておくと、ほぼ1年も保存できますから。おでんや焼き魚などに春を季節違いにでも感じることができるというわけです。古い由緒のあるお寺は1日かかっても回りきれません。いい作品を作る陶芸家もたくさんいて、山里に窯を構えていますから、ぶらりと立ち寄っても楽しいかもしれません。そうそう滝桜は日本三大桜。あと少しで見事に咲いてくれそうな気配です。

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