昨年の秋、会津に行った時、道の駅に立ち寄りました。どこもそうですが、ことに会津や人里離れた道の駅には、その土地の人の暮らしの感覚が生きていて色や匂いの安らぎを感じます。朝採りの野菜や土地の漬物は新鮮で美味しくって、あれもこれもと買ってしまいますが、会津の山間の冬仕事で作ったザルやまたたび細工の小物がたくさん並んでいて、ついつい長居をしてしまいます。そんな中に置いてあったのが木製の大ぶりのお椀でした。持ってみると普通のお椀の2倍ほどもあり2本の筋が付いていて滑らないように作ってあります。漆塗りの前の下地です。具だくさんのみそ汁が大好きな私は、たっぷりと入る手にやさしいこんな器が欲しかったのです。増してこれからの寒い時期はけんちん汁やすいとん汁がたびたび登場します。お代わりをしなくて済むこの器はまさしくぴったり!『これよ、これよ、こんなのが欲しかったの~」とうれしさに買い求めました。案の定、毎日のように頻繁に食卓に出てきます。大根、キャベツ、きのこや人参、時にはごぼうとその日にあるもの全てが入る我が家のおかずみそ汁。ようやく手にも唇にもやさしいこのお椀に盛られて湯気がいっぱい立ち込めてうれしい食べる風景をかもし出してくれています。