今年もいよいよフィナーレを迎えようとしています。ブログを読んでいただいた多くの方々に心からお礼を申し上げます。来年は、もう少し小まめに書こうと思いますので又よろしくお願いします。さてアッという間の1年と言うけれど私にとっては結構、それなりに手ごたえのあった1年でした。来年3月までのスケジュールもすでに一杯ですし待望の年末のお休みになっても講演レジメやお料理のレシピを考えると頭が錯乱してきます。だけど年末は年末と考えて1年の節目をしっかりくくりたいと思っています。生活の区切りをこの時期につけておかないとふんぎりが、つきませんから。今年は1番嫌いな浴室の大掃除をしてしまったお陰で、その他のこまごまとしたことが、次々に片付いてしまいました。嫌な事や心によどんでいることを優先的にやってしまうという事は、仕事や暮らしの上でもかなり役立つルールで、その他の仕事や雑事がどんどん進められる事が出来る人生の知恵のような気がします。
そんなわけで今年は早々と黒豆が完成！黒豆はまめで達者に暮らせるように、という意味があります。来年もしっかりと心と体を達者にして暮らしたいと思います。皆さん、どうか良いお年をお迎え下さい。

あぁ～今年も忙しかったぁ～！年末を迎え、やっと仕事も一段落。ホッと一息入れたいところだけど、ここでコタツと仲良しになってしまっては大掃除も庭の手入れも後回しのツケがくるだけ。このところずっと休んでいたスポーツジムにも行きかいけど、とにかくやる事はやっておこう。
来年の3月までのスケジュールも、すでにいっぱいだもの。仕事を気持ちよくするためにも自分の居場所はいつもこざっぱりとさせておきたい。五木寛之さんが、なにかのコラムの中で「人生は雑事に追われることだ」と書いていたけどまったくそうだ、と思う。雑事が生まれることが人生を生きている証なのかもしれない。ならばテキパキと処理したほうが、さわやかな人生と言えそうだ。ところで私は毎年、この時期になるとマニュキュアをするのです。家事や水仕事に追われるにもかかわらず、するのです。あぁ、やっと自由な身になったぞー、という叫びなのです。すぐにボロボロとなるのですが、それにもめげず又新しい色を塗ったりするのです。
キッチンでは、いか大根が煮えています。ガラス磨きをしています。あぁ～今日中には障子の張替えもしておきたいし放りっぱなしの下駄箱の整理もしなくっちゃ～。あわただしさを楽しもうと心を入れ替えたのは、もうずっと前から。家事のスケジュールに「完了！」の印をつけていくのも気分爽快！明日は自分ご褒美にカシミアのセーターを買いに出かけようっと。

久しぶりの夜の外出です。１２月ともなれば友人からの忘年会の誘いもそれなりに多くなります。クリスマスのイリミネーションで街は輝くばかりの別世界です。会席料理と聞いていたので心躍らせて出かけたのです。お店は今風でモダン和風の創りでいかにも女性が好みそうなたたづまい。「なるほどいい感じ」。創作会席のお料理は、材料の使い方も味の組み合わせも、ちょっと私を刺激するものでした。でもみんなそれなりで、それ風で何か満たされませんでした。期待のごま豆腐に至っては、豆乳を固めた感じのもので「がっかり」。
センスはいいけど腕前が今一つ、と言うことでしょうか。華々しいおしゃべりの後に解散。彼女達は元気でハツラツしています。でも私は、その後も忙しい日々の生活の中で、どうしてもごま豆腐がまとわりついて仕方なかったのです。「やりたい事を大事にしよう」これです。そう思い立って翌日に本物、自分納得のごま豆腐を作りました。美味しかった～！
料理を考える時の創作は大切で、それなりの力がないといいメニューは生まれないけど時にはずっと伝わってきた真髄的な料理も振り返らないとダメかな？と思ったいいチャンスでした。年末のお客料理は「ごま豆腐」ときめました。